専門看護師・認定看護師は、ある特定の専門看護分野において卓越した看護実践能力を有することを認められた看護師です。
当事業所は、がん看護専門看護師1名、在宅看護認定看護師2名、緩和ケア認定看護師1名、計4名のスペシャリストが在籍しており、在宅で過ごす方々の療養や生活をサポートしています。
ご自宅での療養をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
専門看護師とは?
看護師として5年以上の実践経験を持ち、看護系の大学院で修士課程を修了して必要な単位を取得した後に、専門看護師認定審査に合格することで取得できる資格です。
患者・家族に起きている問題を総合的に捉えて判断する力と広い視野を持って、専門看護分野の専門性を発揮しながら専門看護師の 6 つの役割「実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究」を果たし、施設全体や地域の看護の質の向上にむけて活動しています。
【がん看護専門看護師】
森 歩
がん看護専門看護師 は、1996年から資格認定が開始 されました。
がん患者の身体的・精神的な苦痛を理解し、患者やその家族に対して QOL(生活の質)の視点に立った水準の高い看護を提供する役割をもちます。佐賀県内では3名のがん看護専門看護師が活躍しており、そのうちの1名が当事業所に在籍しています。
20歳半ばで母と従妹をがんで亡くした経験から、もっとがん看護を学びたい!とがん看護専門看護師を志しました。夫が転勤族ということもあり、大学病院・公立病院・民間病院・大学教員など、様々な土地で、様々な場で看護に従事しています。看護が大好き!と思えるような恵まれた環境で過ごせたおかげで、大変だった経験も含めて全ての経験が自分の宝物になっています。
現在は、訪問看護師として、またがん看護専門看護師として、がんとともに生きていく方々やご家族の方々がその人らしく生きていくことを支えることができるよう、皆様の療養をサポートしています。また、チームや地域での看護の力を高めていくことができるよう、スタッフや他施設への教育活動も行っています。
がんとともに生きる方はもちろん、病気ととともに生きる皆さま、そして、がん看護を実践されている看護師さんたちの応援団として、これからも全力でサポートさせて頂きたいと思っています。
認定看護師とは?
看護師として5年以上の実践経験を持ち、日本看護協会が定める600時間以上の認定看護師教育を修め、認定看護師認定審査に合格することで取得できる資格です。
患者・家族によりよい看護を提供できるよう、認定看護分野ごとの専門性を発揮しながら認定看護師の 3つの役割「実践・指導・相談」を果たして、看護の質の向上に努めています。当施設では、在宅看護と緩和ケアの専門性をもった看護師がそれぞれの専門性を発揮しながら活動しています。
【訪問看護認定看護師】
馬場 美代子(所長)
井手 久仁子(看多機 管理者)
在宅療養者や障害児・者とそのご家族に対し、質の高い看護を実践し、他の看護職への指導や相談対応ができます。
私たちは、皆さま一人一人の持てる力、私たちが行う看護・介護の力、地域住民の皆様の持てる力を信じます。
「住み慣れた地域で最期まで笑顔で過ごしたい」その思いを私たちが支援します。
【緩和ケア認定看護師】
吉田 美佳
緩和ケア認定看護師は、がん患者やその家族を対象に、がんと診断された時から痛みや精神的なつらさなど、身体的・精神的・社会的な苦痛を和らげ、生活の質(QOL)を高める専門的な看護師です。
20年前に胃がんの終末期の患者さんと出会いました。夜間ベッドサイドで手を握って過ごしたり、独居での中心静脈栄養管理の退院支援などを通して、自分の未熟さに気づき緩和ケア認定看護師を目指すきっかけとなりました。
私自身、結婚・子育てをしながら看護師を続けたい思いがあり、超高齢社会に向けて在宅療養される方が増えていく中で緩和ケアが役立てることができると思い、非常勤で働いています。
利用者さんとの出会いは、その方々の人生のストーリーを知ることができます。その利用者さんが大切にされている事を療養と共に支援し続けていきます。